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2週間前になー!

映画見終わった後文庫版を読んだりしてたので、折角なんで感想書く前にそっちも読了。
以下、映画および文庫版のネタバレ含む感想なので閲覧注意でござるます。


まず映画を見終わった後、映画館を出て、内容に触れない程度に適当にTwitterで感想を呟こうと思った。
「面白かった!」とか「感動した!」とかそういう毒にも薬にもならんやつ。(ぁ

でも、呟こうとして、「面白かった」と言うのも、「感動した」と言うのも、なんか違和感があった。
うーん?と文面考えても、ネタバレを避けて一言で言い表そうとすると良い表現が無くて、結局「見てきた!感想なんも書かんけど!」みたいな事呟いた気がする。


今あらためて考えて、映画見た後の大まかな印象を一言で表すなら、 消化不良だった、っていうのが一番かも。


この映画の山場になっているのは、雪が草平に秘密を打ち明ける&雨が山へ入って行く場面。
人間として生きていくか、狼として生きていくかを明確に決断する場面だと思うんだけど・・・。
ただどっちも、「そうなるだろう」って思っていた展開なんだよね。上映が始まった時から。
落ち着いた語り口の雪が語り部役を務めている時点で雪が人間として生きているのは分かるし、構成的に雨は反対の生き方を選んでいるんだろうというのも察しが付いてしまう。
あんまりこういうメタ的な見方をするのは良くないんだけど、勘付いちゃうものは仕方ない。

ただ、そういう風に展開するのが悪いという訳じゃなくて・・・。
予想外だったのが、結局それが最大の山場、しいては落とし所になっていたこと。
雨が山を駆け登って、遠吠えをして、その後何らかの話があると思ってた。
それが、その場面からダイレクトにエンドロールが流れ出して、ちょっと唖然とした(ぁ

せめて、あと5分ぐらいでも良かったから続きを描いて欲しかった・・・・w
結局花に迎えに来てもらえなかった雪はどう感じたの?雨が自分達の下を去った事に対してどう思ったの?
とか、色々思う訳ですよ。
雨が居なくなった直後の花と雪のやり取りが見たかった。
主人公の花が雨に付きっきりだったせいもあって、なんだか雪周りの話がほったらかしになった感じがして。
雪は寮に入り、花は末永く平和に暮らしました。めでたしめでたし・・、ではちょっと投げっぱなしにも程があると思います\(^0^)/

そりゃあ、こういった十数年を描いた物語は、「終わった後も延々と見続けたくなる」っていう感情とは切り離せない物だとは思うけど、これはちょっと違うのよ。
雪や雨が大人になるまでとか言わないのよ、あと数分、1シーン分だけでも後に付け足してくれれば、まだスッキリ出来たのかもしれない。


結末もそうだけど、全体的にとにかく尺が足りなすぎだろう、といった印象だったかなー。

まず親子以外のお話があまりに少ない
終始、ほぼ花視点で雪・雨周りの話しか描かないから、進行が平坦。

俺はてっきり、おおかみこどもの秘密、誰かしら里の人達にばれると思ったんだけどなー。
結局最後まで誰一人、秘密には気付かないままで、肩透かし。
突然居なくなった雨の事を、どう説明したんだろう?とか考えちゃう。
せっかく韮崎のじーちゃんとか良いキャラしてるんだからもっと焦点当てて話を作れば良かったのにな。勿体ない。

草平の母親の下りも、何のエピソードも無く突然ヘビーな話に持ってってそのまま投げっぱなしだし・・・。
そのせいで草平のキャラ付けが薄っぺらくて、それに併せて雪の「本当のこと話しても、笑っていられるように~」の下りも薄っぺらく感じてしまって・・・。
前半を雪中心で進めてたから、後半はワザとそうなるように作ってるのかな、とか勘ぐっちゃうぐらい。


あとはもうちょっと、雨の心情を描いて欲しかったなあ。
あの子あんま喋らないから、結局どういった思考を経て、花の下を離れたのかが分かり辛い!
狼として「先生」が、山が心配で・・・とは言えども、狼って家族を大事にする生き物の筈だし、花や雪の事もそんな簡単には切り離せないと思うんだけど・・・。
それに「先生」もぽっと出にも程がありますし(ぁ
俺はてっきり、自然観察の森に居たシンリンオオカミが「先生」と思ってたけど、キツネて!キツネて!
雨が「先生」を慕うに至った経緯をまるまる削ってるから、より一層雨に感情移入出来ないんだよね。

そこで、文庫版。
実を言うと映画見たすぐ後に文庫版を買うに至ったのは、こういった雨関連の補完が一番の目的でして。
ほんで、全部読み切って、何もかも補完出来たとは言い難いけど、「先生」周りは割と掘り下げて書いてあって良かった。
雨がシンリンオオカミのじーちゃんとちゃんと会話出来ていた事だとか、映画では分かり辛かった!
話は戻るけど、都会での花の育児パート(?)も、映画では割とダイジェスト風味に流れてた部分もしっかり描かれてて良かったよ。
(と、いうか都会パートの描写が一番気合入ってたような気がする)
口数の少ない雨の心情も、ところどころ地の文で書かれてるので、そういった意味では補完成功なのだろうか。
肝心のラスト辺りになると、やっぱりよく分からなかったけれども。
でも文章にされるとよく分かる、結末の投げっぱなし感(ぁ
仮に映画見ずに文庫だけ読んだら、「はああぁ!?」ってなっちゃうんじゃなかろうかね、これ・・・!w
それに多分わざとじゃないと思うんだけど、地の文(改行なし)「セリフ」 っていう誤植が大量にあって読みにくかったし、読み物としてはあまりハイクオリティじゃないのよ(ぁ


と、ここまで不満点ばかりを書き連ねてきたけど、違うのだよ。
俺別に、おおかみこどもを観てガッカリしたとか、面白くなかったとか言いたいんじゃないのよ。
例えばサマウォと比べて、どっちが面白いかと聞かれれば、サマウォと答えると思う。
でも、どっちが好きかと聞かれれば、俺多分おおかみこどもの方が好きなのよ。

不満点ばかり気になってしまったけど、突き詰めれば良い所だって勿論沢山あると思うし。
映像関係は特に!
例えば小学校低学年の教室を移る雪と雨の成長・対比の演出とか。

例えば雨と雪が大きくなってく姿は眺めてるだけでほっこりするし。

例えば雪の上を駆け巡る場面だとか、姉弟ゲンカの場面だとかは思わず見入ってしまう完成度だし。
ケンカの後ヒトの姿に戻った雨君の肉付き具合とか美しすぎるし。

あ、でも劇場で見てて、そのケンカのシーンで場内のちびっこがガチビビリしてたのがとても印象的でした(ぁ
(ケンカシーン以降、「おかあさん、こわい、もうかえろう、かえろう」ってずっと言ってた子も居たww)
花と彼のベッドシーンではおかーさんが動揺してたし、映画の内容と相反して親子で見るのには向かないのかもしれないですね(ぁ


とりあえずBDが出たら買って、もう一度と言わず何度でも、ちび雪・ちび雨を見てほっこりしたいです。
なんだかんだ言っても、見た後には凄く心に残ったし、好きな作品なのです。
でもだからこそ、なんだかんだ言わずにはいられないのです。

好きだからこそ、色々と惜しい・・・!orz

































雪ちゃんは小学4年の頃がいちばん可愛いと思う。なでなでしたい。
でも小学1年の頃も捨てがたい。ギューッとしたい。
しかし小学6n(ry
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福岡ソフトバンクホークスを熱く応援したりとか。

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